【ソウル】国宝第1号の南大門(正式名・崇禮門)の復旧を記念する式典が4日、開催された。朝鮮王朝時代の1398年に建てられた南大門はソウルの観光スポットとして親しまれてきたが、2008年2月に放火で楼閣部分の大半が焼失した。それから5年3カ月、復旧工事を経てよみがえった。 式典には朴槿恵大統領をはじめ、復旧工事に携わった匠人、ボランティアメンバー、寄付者のほか多文化家庭、脱北者家族の子どもなど市民700人余りが参加した。 朴大統領は「崇礼門はわが民族魂とアイデンティティーを象徴する大韓民国の顔だ。崇禮門の復活は単なる文化財の復旧にとどまらず、わが民族の誇りをよみがえらせ、新たな希望の門、新時代の門が開かれたことを意味する」と祝辞を述べた。 復旧工事には総額245億ウォンと延べ3万5000人の作業員が投じられ、本来の部材を最大限活用した伝統工法での復旧にこだわった。復旧された南大門の最も大きな変化は両側の城郭の一部復活だ。文化財庁は周辺の交通を妨げない範囲内で東側に53メートル、西側に16メートルの城郭を再建した。 なお、民団中央本部は、南大門の早期復旧を願い全国各地同胞らから寄せられた誠金、約6億ウォンを08年と09年に文化遺産国民信託に伝達した。 南大門は記念式後一般公開された。毎週月曜日を除く午前9時から午後6時までで、観覧無料。今月は観覧時間が7時まで延長される。また18日からは、門楼1階も毎週土曜日(午前11時、午後1時、3時)と日曜日(午後1時、2時、3時)に開放され、先着順で20人ずつ入ることができる。 (2013.5.8 民団新聞) |