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「拉致」と在日の人権 藤原史朗(全外教代表)
 9月17日の日朝首脳会談以来、北朝鮮による「拉致」をめぐる問題の報道が続く。日本全国どこかしこでも北朝鮮が関心事になったのは、朝鮮戦争(そのころ筆者は小学校低学年)の時以来ではないか。

 かつて大韓航空機が工作員によって爆破された時、テポドンが日本列島を飛び越えた時、北朝鮮への恐怖を誰しも感じたが、どこか他人ごとの感が日本人側にあった。朝鮮学校女生徒のチョゴリが切られるなどの事件が起きたが、やがて沈静化した。

 だが今回は少々違う。北朝鮮公表の既死亡8人生存5人という被拉致者が全て日本人だという点で事件に対する日本人側の反応が直接的である。新聞などの一般読者の投稿内容は、冷静な論調だが、関学大文化祭での世界チャンピオン・洪昌守の講演が不測の事態を憂慮して中止になった。

 正直に言って、これは大変な事態だ。学校現場で生徒の人権教育の中心には在日コリアンの人権問題がある。映画『GO』は芸術鑑賞と人権学習を兼ねて、ひっぱりだこだ。だが、今回の事件を契機に生徒に限らず、〈朝鮮人も勝手なこと(拉致)しとるやないか〉の反発の声がくすぶり始めている。その類の意見は、北朝鮮政府と在日コリアンとを峻別できぬ無知から生じる。

 拉致は許されぬ国家的犯罪。徹底的な究明と救済が求められるべきだ。だが同時に、本名を奪われ朝鮮公民にさせられて一時帰国した日本人と姿に、かつてその幾万倍ものコリアンを拉致同然に連行した大日本帝国の犯罪の歴史をわれわれ日本人が見ておかないと、在日コリアンの人権は後戻りさせられかねない。

(2002.11.06 民団新聞)
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