【ソウル】民団は25日、ロッテホテルで朴槿恵大統領就任を祝う「希望の新時代を開く在日同胞の集い」を開いた。就任式に出席した全国の民団組織幹部ら1200余人と在日韓人会のほか、米州、欧州、アジア、カナダなど、各国の韓人会幹部も一堂に会した。 また、金守漢韓日親善協会会長、金聖翰外交部次官ら韓国政界の指導人士をはじめ、金慶根在外同胞財団理事長、韓東禹新韓金融グループ会長のほか、額賀福志郎日韓議員連盟会長ら日本人人士もかけつけた。 就任式参加同胞のほとんどが自ら大統領選挙で投票したとあって、新政府出帆への関心はかつてなく高い。呉公太民団中央団長は、「朴槿恵大統領は私たち在外同胞にとって永遠に記憶に残る、国民大統領。私たちも祖国との絆を強め、韓日の懸け橋として参与していこう」と高らかに呼びかけた。 この集いには朴槿恵大統領から、「祖国に貢献してきた在日同胞の恩に報いるためにも、皆さんが誇れる国民幸福と希望の新時代を開く」とのメッセージが寄せられた。 ■□ 韓日の懸け橋役担う 呉公太団長あいさつ文 朴槿恵大統領は私たち在外国民にとって、初めて自ら1票を投じて選出された永遠に記憶に残る大統領です。韓国憲政史上で初の親子2代、しかも初の女性大統領であり、それ自体が歴史に刻まれることになりました。 朴大統領は22歳からファーストレディーとして、父である朴正熙大統領を完璧に補佐し、その後、政治家としても数々の難局を乗り越えてきました。 その実績からすれば、かつて援助を受けていた貧しい国から今や援助する国に成長したわが国の「成功の歴史」を継承し、貧富の格差是正や雇用の創出など当面の民生安定に全力を尽くしながら、地域間や世代間の葛藤を必ずや克服するものと確信します。 世界の反対を無視して3度目の核実験を強行した北韓に対しては、堅固な安保体制を土台に軍事挑発を封鎖し、韓半島信頼プロセスの着実な推進を期待します。 日本との関係では、韓日関係の重要性をどの政権よりも熟知しており、協力強化のために全力を尽くすものと考えます。私たちも韓日関係発展のために、民団を中心に懸け橋の役割を積極的に果たして参ります。 朴槿恵大統領はかねてから、在日同胞が多くの困難にもかかわらず国籍を放棄せず、祖国の発展に心血を注いできた歴史を高く評価してきました。朴大統領の視野には、私たち在日同胞の存在がきちんと入っているのです。感激に堪えません。 政府から唯一公認を受けた民団は、国政選挙の門戸を開いてくれた本国との絆を強化し、国家的な課題の遂行に参与していくものです。 ■□ 朴槿恵大統領のメッセージ 祖国、大韓民国の新たな出発を祝うため、遠路お集まりになった民団同胞の皆様に心から感謝申し上げます。私は夢をかなえられる大韓民国を創り、国民幸福と希望の新時代を開いていきます。国難のたびに力を寄せて下さった在日同胞皆様の恩を忘れず、皆様が誇りを持てる、堂々たる大韓民国の建設へ最善を尽くしていきます。 大韓民国がより大きく、幸福な国をめざす過程で、在日同胞皆様が大きな力となってくれることをお願い致します。私も皆様の生活向上を力いっぱい応援していきます。 (2013.2.27 民団新聞) |