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<読書>韓国歴史紀行 父祖の地を万感の思いで歩く
 本書は90年代から最近まで韓国各地を歩いた旅行体験を、19編にまとめたものである。著者の思いを縦糸に、その土地土地で展開された歴史的出来事を横糸に綴っている。さらに、韓半島の独自の文化や、著者が惚れ込んだ放浪詩人、金笠などそれぞれの時代に活躍した人物の生き様にも照明を与えた。

 巻頭を飾るのは、1867年の江華島条約で知られる江華島の探訪だ。軍事力を背景に強いられたその不平等条約に先立つこと630余年前、蒙古軍の7次にわたる侵攻に苦しめられた高麗は、江華島に首都を移し、国土を守るために神仏の力を動員し、莫大な費用と労力を費やして高麗八万大蔵経を作った。現在は慶尚南道の海印寺に保管され、世界文化遺産に登録されている。

 ソウルでは韓国の山と民芸をこよなく愛した日本人、浅川巧や3・1独立運動の代表の1人、韓龍雲らが眠る忘憂里公園墓地や外国人墓地を歩き、各分野で近代化に尽くした功労者に哀悼を捧げる一方、新ソウルの顔とも言うべき狎鴎亭を訪ね、地名の由来となった跡地を確かめる散策に出かける。

 書籍の帯には、「歴史のとびらを開く旅」とある。在日1世の著者が歩き、臨津江など万感の思いを込めた数々の風景に、一度直接触れてみたいと旅情を騒がせる。

(崔碩義著、影書房2500円+税)

03(5907)6755

(2007.4.11 民団新聞)
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