2018年にアジアのトップ10をめざす韓国ロッテグループ(辛東彬会長)が国内外で急速に成長を遂げている。米経済誌「フォーブス」がこのほど発表した「世界の2000大企業ランキング」によると、百貨店部門でロッテショッピングが世界3位に選ばれ、全体ランクも470位に上昇した。グローバル企業への変身をめざす。 ◆グローバル企業へ変身 11年のロッテグループ売上高は73兆ウォン。1割台の海外売上高比率を、18年には最大4割に引き上げる計画だ。 特に力を入れているのが流通部門。中国に4つあるロッテ百貨店を18年までに38に増やし、スーパーのロッテマートの海外店舗を4カ国で700店を展開する。 08年に現地企業との50対50の合弁でオープンした、中国1号店の北京店は、韓流人気に依存して苦い経験を味わった。その失敗を教訓に、「ブランドは現地化、サービスは韓国化」という新戦略を打ち立て、11〜12年に天津市に2店舗、今年4月に威海店をそれぞれオープン。100%出資の出店方式に切り替え、地域住民の憩いの場にしたのが功を奏し、急速に売り上げを伸ばしている。8月には成都店を開業する。 韓国内ではアウトレット事業に注力する。1月のロッテアウトレットソウル駅店に続き、8月に扶余、10月に利川をそれぞれオープンする。来年6月、金海店は国内最大規模になる。 観光部門は、14年に済州、大田、九老、蔚山にビジネスホテルを開業するほか、14年にベトナムのハノイ、17年に中国の瀋陽に高級ホテルを設ける。 食品部門のロッテ製菓は、現在進出中の中国、インド、ベトナム、ロシアでのブランド価値を高めるほか、シンガポール法人を拠点に東南アジア市場への進出を強化し、18年までに「アジアナンバーワン製菓企業」をめざす。 昨年、湖南石油化学とKPケミカルの合併で誕生したロッテケミカルは、18年までに「売上額40兆ウォンのアジア最大化学企業」の実現に向けて努力する。 ロッテ建設はアフリカなどの新市場開拓に乗り出す一方、15年開業を目標にロッテワールドタワーを建設中だ。 ベトナムのハノイには、百貨店や高級ホテル、オフィスビルなどの大規模複合タウン「ロッテセンター」を建設中で、14年にオープンする。中国東北部の瀋陽にも、テーマパークやショッピングモール、ホテル、住居団地などで構成される「複合タウン」を造成中で、17年完成が目標だ。 (2013.6.26 民団新聞) |