韓国文化財庁は4月29日、「ユネスコ(国連教育科学文化機関)諮問機関の国際記念物遺跡会議(ICOMOS)が、ユネスコに提出した南漢山城に関する報告書で『登録勧告』判定を下した」と発表した。 南漢山城の世界遺産登録は、6月15日から25日にかけてカタールの首都ドーハで開かれる第38回世界遺産委員会で最終決定される。 南漢山城は新羅、文武王時代に築かれた昼長城跡を活用し、朝鮮王朝時代の1624年に築城されたとされる。文化財庁は、「ある期間を通じて、またはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの」に該当し、「人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例」などといった世界遺産の条件を満たしたと説明している。 韓国文化財委員会世界遺産分科関係者は「南漢山城が日常的な王宮とは別の山城でありながら、丙子胡乱(1636〜37年の清の朝鮮侵略)では王が居住する『非常王宮』になったという点が高く評価された」と語った。 南漢山城が世界遺産に登録されれば、韓国は計11件となる。また、北韓の高句麗古墳群、開城歴史遺跡地区、中国東北地方一帯の高句麗遺跡を合わせると、韓国関連の世界遺産は計14件になる。 (2014.5.7 民団新聞) |