| 20日からの離散家族対面行事実施に合意した5日の南北赤十字実務協議(左=韓赤側) |
南北は5日、板門店の北韓側施設「統一閣」で離散家族の対面行事実施に向けた赤十字実務協議を行い、対面行事を20〜25日に北韓の金剛山地域で開催することで合意した。 これまでの慣例通り、行事は3日ずつ2回に分けて行われる。20〜22日は韓国側対面対象者が北側の肉親と、23〜25日は北側対面対象者が韓国の肉親と対面する。団体対面場所は金剛山離散家族面会所と金剛山ホテル。 離散家族の対面行事は李明博政府当時の2010年11月を最後に中断されていたが、約3年3カ月ぶりに再開されることになる。 韓国は当初、17〜22日の開催を提案していた。24日から米国との合同軍事演習「キー・リゾルブ」が始まる予定で、演習前の開催を求める韓国側の提案に北側が応じたものと受け止められる。 朴槿恵大統領が1月6日の新年記者会見で、「旧正月(1月31日)を契機に離散家族対面」を提案した際、北側は「大規模な軍事演習を控え、銃砲弾が行き来する中、安らかに対面できるのか」(1月6日、祖国平和統一委員会)として事実上拒否した。 5日の板門店協議で北側は、「内部事情」を理由に韓国側が提案した日程より3日後から対面行事を開催したいとの立場を明らかにし、韓国側がこれを受け入れた。統一部の説明によると、北側はこの日、韓米合同軍事演習の中止要求など、いわゆる「重大提案」の内容を再度韓国側に強調したが特別な争点にはならなかったという。北側が韓米軍事演習期間に離散家族対面に応じるのは異例だ。 昨年の秋夕(旧盆)対面行事推進当時に合意できなかった韓国側離散家族の宿所問題も、韓国側の要求を北韓が受け入れ、金剛山ホテルと外金剛ホテル(旧金正淑休養所)に決まった。参加者数は南北各100人とし、昨年9月に交換した名簿を対象とすることで合意した。 行事準備のための韓国側の実務点検団が7日に金剛山に入り、行事5日前には、行事進行のために現地に韓国側の先発隊が派遣される。 (2014.2.12 民団新聞) |