| 部屋にいる方が誰なのかは分からないが、整然とそろえられたこの一足の清潔な姿が、私の襟を整えさせます。そしてこの方が外に立っている私に、それまで気づかなかったものを教えてくれたような気がします。この一足の履き物が、部屋の方の分身ですね。(訳) | 韓国の寺では、僧侶たちは使い慣れた茶碗で香り豊かな茶の時間を楽しみます。もし、寺を訪ねたときに部屋の扉が少し開き、その前に履き物が置かれていたら声をかけてみましょう。きっと茶の香りを楽しむ時間を過ごせるはずです。昔から寺に来る人たちを手ぶらで帰さないのが、韓国の寺の心だからです。
作家・許旭
文責=ギャラリーKyo
(2008.3.12 民団新聞)
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