国連のピレイ人権高等弁務官は18日、ジュネーブの国連人権理事会(UNHRC)の演説で脱北者の強制送還問題について、「中国」と名指しこそしなかったものの、「意思に反する送還禁止」原則を順守するよう北韓隣接国に求めた。 また、ピレイ人権高等弁務官は「政治犯収容所、公開処刑、持続的な食糧難などを深刻に憂慮する」と表明し、独立性の高い専門家と機関の入国を認めるよう北韓当局に促した。 難民認定は1052人…UNHCR統計 昨年末時点で難民認定を受けている脱北者の数は、全世界で1052人になる、と米国営ラジオ放送のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が20日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の統計を基に伝えた。 国別には英国が603人と最も多く、ドイツ193人、カナダ64人、オランダ36人、ベルギー31人、オーストラリア29人、米国25人など。脱北者490人が難民認定を申請し待機中だ。 永住権や市民権を取得した脱北者は、統計から除かれた。米国の場合、昨年末までに脱北難民126人が入国し、その多くが永住権を得たという。 (2012.6.27 民団新聞) |