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<布帳馬車>互いの健闘期す春に
 東京もサクラが開花した。美術学生の時、展覧会やギャラリー巡りとチングに再会するため、夜行バスで東京に来たことを思い出す。ちょうど今頃だった。

 そのチングは中学時代に、大阪の民族学校で机を並べた仲である。彼は楽ではない家庭環境にありながら、灘高から東大へと進んだ。6畳ひと間に大学の友人と二人で住んでいた。風呂なしでトイレも共同、割れた窓ガラスにはテープが貼ってあった。

 そんな部屋で東京生活のこと、好みの音楽や好きな本などについて話し合った。お互い、河合隼雄を読んでいたこともあり、話が弾んだ。弾んだと言うより、いつしか私が聞き役に回っていた。

 「悩みを持っている人の話を聞いてあげたい」と語っていたチングは、将来の道標がはっきりしていた.そして今、心理カウンセラーとして活動している。もちろん現在も本名だ。

 彼のアボジ、オモニは2世で、私たちと同じ民族学校の出身だ。そして、民族運動に深く関わった。特にアボジは、在日同胞の苦悩を一身に背負うかのように、身をすり減らす毎日だったと、聞いたことがある。チングの進路選択に、やはり在日なんだ、と言う思いがよぎった。

 私自身はいま、民団にかかわって生活している。自分が在日であり、これからも在日であるという、アイデンティティーを強く意識したからだ。チングとは人生の在りようが異なるが、同じ在日という土俵にある。互いの健闘を期す春としたい。(S)

(2008.3.26 民団新聞)
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