国際人権団体アムネスティ・インターナショナルも24日、世界各国の人権状況をまとめた年次報告書を発表した。 報告書は北韓について「金正恩体制がスタートしたが、劣悪な人権状況は改善の兆しが見えず、北韓住民はほぼすべての領域で人権を侵害されている」と批判した。 「悪名高い耀徳収容所を含め、強制収容所6カ所に最大20万人が、そのほかの収容施設180カ所以上に数千人が拘禁されている。収容所に拘禁されている男女、子どもは危険な環境で労働を強いられるなど、拷問や不当な扱いを受けている。多くの人が拘禁中または釈放直後に死亡した」としている。 今年1月の権力世襲の過程では、国家安全保衛部が200人以上の官僚を拘禁、その一部が処刑されたり政治犯収容所に送られたりした恐れがあるという。南北対話を主導したか、これに加わった官僚30人が銃殺されたり、交通事故に見せかけて殺されたりしたともいう。 (2012.5.30 民団新聞) |