【ソウル】鍾路区のソウル歴史博物館の1階ロビーで韓国人BC級戦犯者問題の写真展が始まった。ソウルで同問題に関する展示が行われるのはこれが初めて。パネル32点と資料やスケッチ、さらに在日韓人歴史資料館提供の資料などで構成。博物館を訪れた参観者の多くが熱心に見入っていた。 第2次大戦中に同胞青年約3000人が捕虜監視員として動員され、戦後は捕虜虐待の責任を問われた。このうち、148人が処刑されたり、有期刑を受け、多くが帰国できず、日本に戻っても困難な生活を強いられてきた「不条理の歴史」は韓国でもほとんど知られていない。 特別展の開催を記念して15日には東北アジア歴史財団でシンポジウムが開催された。日本から当事者の李鶴来「同進会」会長、内海愛子恵泉女学園大学名誉教授(「同進会」を応援する会代表)らが参加して報告、意見交換を行った。また、国会を訪問して与野党議員11人に問題点と日本の国会で補償法案が準備されていることなどを説明し、理解と協力を要請した。 李会長は、「初めて祖国で私たちの問題を広く知ってもらえる機会をつくっていただき大変うれしい。関係者に感謝したい」と語った。展示は12月8日まで。 (2013.11.27 民団新聞) |