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祖父母への思いポップアートアートに…玄恩令さん
祖父母への思いポップアートアートに

 漢陽大学校応用美術学科外来教授の玄恩令さん(34)=ソウル市在住=が、祖父の故玄奎元さん(民団東京・足立支部元団長)の10周忌をしのぶデジタルアート映像・画展「承画」展示会を3日、東京の足立韓国人会館で開催した。

 恩令さんは東鎮氏の3女として済州道で生まれた。年に少なくとも2回は故郷を訪れたハラボジは、恩令さんのことをことさらかわいがった。ソウルで学生生活を送るようになってからも、ハラボジは恩令さんの心の支えだった。ただ、98年、ハラボジがソウルを訪れたときには、恩令さんの都合で会えなかった。ハラボジが亡くなったのはその1週間後のことだった。恩令さんはこのことが長い間、心の重荷になっていたという。

 「在日のハラボジ、ハルモニのために」創作したという30点余りのポップアート風の作品は、韓国の伝統美に根ざしながら、若い感覚で現代的によみがえらせたものばかり。足立支部に先だって韓国中央会館でも展示された。

 開会に先立って故人を偲ぶ追念式も民団側の協力で行われ、宋洙一支団長をはじめとして生前の故人と親交のあった民団と婦人会関係者60人余りが出席し、祭壇に献花した。子息の東實さん(アシアナ航空日本地域本部長)は、「こんなに集まってくれるなんて。アボジも亡くなってから、きょうの日がいちばんうれしいのでは」と話していた。

(2008.7.7)
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