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27歳の若さで亡くなった詩人、尹東柱を偲ぶ追悼集会が15日、東京・豊島区の立教大学チャペル(立教学院諸聖徒礼拝堂)で開かれた。
1部の追悼セレモニーでは礼拝、追悼の歌に続き、韓国語と日本語による7編の詩の朗読が行われた。「たやすく書かれた詩」は、尹東柱が立教大学在学中に朝鮮語で5編の詩を書いたなかの1編。英語も交えての朗読に、参加者たちは静かに聞き入っていた。
2部の講演では1985年5月14日に旧東山教会墓地内で、尹東柱の墓を発見した大村益夫早稲田大学名誉教授が、墓発見当時の貴重な写真紹介や説明を行い、尹東柱の作品について秘話を交えながら話した。
大村名誉教授は86年夏、尹東柱の肉筆の詩を見たときは手が震えたと、当時の心境を語った。親族からは日本人に殺されたのに、その日本人に見せたことは黙ってほしいと懇願され、10年間黙っていたと当時の経緯を説明した。
またこの日、立教大学経営学部の笠原清志教授は、同大学が今年創立135周年を迎える記念行事の一つとして、尹東柱記念奨学基金を来年4月1日からスタートし、毎年1人、優秀な韓国の青年を招聘し、新しい日韓友好を築くための人材を育成していくことを明らかにした。
(2009.2.18 民団新聞)
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