元日の朝はいつも胸がドキドキしていた。両親に新年のあいさつをして、新しい服と靴を身につけ、隣の家から順番に新年のあいさつをした。面識のない人もこの日だけは皆、親戚のように接してくれた。
希望にあふれた新年はお年玉を数え、トックを2、3杯食べた。今、私は子どもたちから新年のあいさつを受ける大人になった。胸ときめかす正月を、子どもたちに残してあげたいと思いながら、まだ私の新年のあいさつを待つ方たちがたくさんいればいいなと思う。
作品名 思い出
作家 金雲姫
文責 ギャラリーKyo
(2009.1.14 民団新聞)
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