【ソウル】最大野党・民主統合党は4日、京畿道一山の韓国国際展示場(KINTEX)で臨時党大会を開き、新代表に金ハンギル元文化観光部長官(59)を選んだ。 昨年12月の大統領選挙敗北の責任などをめぐり、同党は派閥による対立が続いていた。党大会の代表選では、非主流派の金氏が党員などによる投票で61・7%の得票を獲得し、盧武鉉元大統領派の支援を受けた李庸燮候補を破り当選した。 大会では、党名を「民主統合党」から「民主党」に戻すとともに、党綱領や党規から「韓米自由貿易協定(FTA)の全面的な見直し」を削除し、「堅固な安全保障」「北韓の人権問題に関心を注ぐ」といった項目を盛り込む改正案が採択された。 小説家出身である金新代表は、1995年に金大中元大統領の勧誘で政界入りした。民主党の戦略企画通として活躍し、青瓦台政策企画首席秘書官、文化観光部長官を務めた。 金新代表は「新しい民主党に進むために派閥主義政治を清算し、温情主義、分裂主義、ポピュリズム、教条主義とも果敢に決別したい」と強調、挙党一致や党刷新を訴えた。 (2013.5.8 民団新聞) |