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<女性コラム>詠ませる魂の水脈
 どうして在日韓国人のあなたが短歌を詠むのですか?

 第一歌集「サラン」を出版した時、幾度かマスメディアから取材を受けた。その折に必ず聞かれたことである。でも、理由などない。中学時代に教科書で出会った若山牧水の歌。後で考えると、きっかけはそれかなとは思うが、それも本当のところはわからない。

 日ごろ考えたり感じたりすることがある時、五七五七七のかたちになって浮かんでくる。ただそれだけだ。

 在日2世としての気持ちや韓国への思いを詠んだ歌も多いが、何かを訴えようと意図しているのではなく、自然にそうなってしまうのである。だが、長い伝統を持つ日本の短詩型文学と在日韓国人の組み合わせは、多くの人にとっては奇異に映るらしい。

 歌集はキム・英子・ヨンジャという名前で上梓した。多くの在日コリアンと同じように私にも名前について長い間の葛藤があり、その末に辿り着いたものだ。この名前によって私は自由になった。

 魂の地下水脈には韓国が流れ、日本文化に触れて育った。英子とヨンジャ、どちらかひとつではなく、ふたつとも揃って初めて自分自身であるという芯ができたことで、心は落ち着き、自然でいられる。ひとからどう呼ばれるかは気にならなくなった。

 一見奇妙かもしれないが、短歌もこの名前も私にとっては空気のようなものなのだ。最近、歌会に出るようになり、在日を詠む私の歌は重すぎると言われることもある。それでも、これからも心のままに詠んでいきたい。(福岡・福岡韓商職員)

(2008.9.17 民団新聞)
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