| カササギご飯(カチバ)。ともに生きる温かい心を、学校の道徳の時間ではなく、外で習いました。 | 秋です。幼いときの思い出です。庭に結構大きい柿の木がありました。秋になり柿が柔らかくなると、私は一つ食べたくて木の周辺をぐるぐる回りました。涼しい風が吹く週末、お父さんは柿を一つひとつ取っていきました。ところが、いくつかの柿を残しておきました。なぜ残しておくのかと尋ねました。
お父さんはこのように答えました。「わが家の柿だけど、私たちだけが食べるのではないだろう」。カササギのご飯でした。共存共栄。ともに生きる温かい心を、残された柿、カササギご飯から感じました。
文責=ギャラリーKyo
作家・許旭
(2008.10.8 民団新聞)
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