国連人権理事会は、国連北韓人権調査委員会(COI)が北韓の人権侵害を「人道に対する罪」とする報告書をまとめたのを受け、3月28日にスイス・ジュネーブの欧州国連本部で開かれた会議で北韓の人権侵害を強く非難する決議を賛成多数で採択した。 決議案は、欧州連合(EU)や日本などが共同提案。理事国47カ国のうち賛成30、反対6、棄権11だった。反対は中国、キューバ、パキスタン、ロシア、ベネズエラ、ベトナム。 決議は、北韓の「人道に対する罪」を深く懸念し、政治犯収容所での虐待や拉致、国民の飢餓など人道に対する罪が、国家政策に基づいて行われてきたことを「最も強い言葉」で非難。北韓に対して、長期間にわたる組織的かつ広範囲に深刻な反人道的人権侵害状況を認め、COI報告書の勧告の履行を通じてすべての人権侵害を直ちに中止することを促した。 同時に北韓の人権侵害加害者に対する処罰がなされない点について深い憂慮を表明した。 (2014.4.9 民団新聞) |