世界的金融グループめざす 新韓金融持株会社(韓東禹会長)は3月29日、ソウル・中区の新韓銀行本社で第11期定期株主総会を開いた。2011年度(12月末決算)の業績は、グループ全体の純利益が3兆1000億ウォンと2年連続して3兆ウォンを突破するなど健闘した。世界的な金融グループをビジョンに掲げ、さらなる成長をめざす。 総会には、民団中央本部の呉公太団長、金漢翊議長、韓在銀監察委員長などの来賓をはじめ、株主ら300人余が出席した。 韓会長はあいさつの中で、「昨年は新韓金融グループ全体で3兆1000億ウォンの純利益を達成することができた。2年連続の3兆ウォンは韓国金融史上最高の実績」と述べながら、「しかし、EU金融危機による景気沈滞が続く中、国内でもハナ金融グループが外換銀行を買収、農協金融持株会社がスタートするなど、競争が激しさを増している。危機を跳躍のチャンスととらえ、堅固な企業をめざしさらに成長する」と抱負を語った。 金融専門家らは、新韓金融グループの高い収益性について、卓越したリスク管理能力で信用費用などを削減した結果だと評価する。また、他の大手金融機関に比べて非銀行部門が健闘しており、銀行部門が不振なときに相互補完できる体制にあると指摘した。 新韓銀行や新韓カード、新韓生命など11子会社および23孫会社によるグループ全体の純利益のうち、銀行部門が62%、非銀行部門が38%をそれぞれ占めた。子会社別に見ると、銀行62%、カード26%、新韓生命7%、新韓金融投資3%、新韓キャピタル2%などとなっている。自己資本比率は15・9%にアップした。 「ザ・バンカー」誌が2月号で発表した「グローバル500大銀行のブランド」で、新韓銀行は世界57位(昨年125位)に選ばれた。韓国の銀行ではトップだ。優れた財務実績と業界をリードするさまざまな社会貢献活動、グループ全体の持続的なブランドマーケティング活動、さらには韓会長が推進してきた「温かい金融」が好意的なイメージを確保したと評価された。 これを契機に新韓金融は「ワールドクラス金融グループ」をビジョンに掲げ、15年までに「韓国1位金融ブランドの確立」をめざす。 (2012.4.12 民団新聞) |