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<読書>弁護士・金敬得追悼集 今も心の中で生き続ける
 在日同胞に弁護士の道を切り開いた金敬得弁護士が、05年12月末に惜しまれながらも56歳の若さでこの世を去った。翌年2月のしのぶ会に続き、今年2月には1周忌の集いがもたれたが、その1周忌を期して発刊されたのが本書である。

 しのぶ会の世話人の1人、田中宏教授が刊行辞に「亡くなっていても、いまなお生き続けている」という言葉を寄せている。正鵠を得た表現だと思う。

 しのぶ会での金宰淑・前民団中央本部団長の追悼辞をはじめ、弁護士になるまでの道のりや、弱者の目線に立った弁護活動の数々、各界各層から寄せられた故人の思い出などが掲載されている。

 また、巻末には「在日は平和憲法の体現者としての役割を、東アジアに広めていく使命を担っている」とのメッセージを込めた金弁護士の遺稿も収録されている。

 その中で、在日第1号の金弁護士は、本国、日本、在日社会に最後の思いを託した。本国社会には「在日の総意を体現した在日の代表を韓国国会に」、日本社会には「外国人に地方参政権を」、そして在日社会には「総意と英知を結集し、新しい民族学校の設立を」と提言している。

 この遺志を検証し、どう受け継いでいくかが、在日社会に投げかけられた課題と言っても過言ではない。

(追悼文集編集委員会編、新幹社2000円+税)

03(5689)4070

(2007.4.11 民団新聞)
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