憲法裁判所は19日、憲政史上初めて提起された違憲政党解散審判請求事件の宣告で、統合進歩党の解散を命じた。党所属の国会議員5人(地域区3人・比例代表2人)全員の議員職も剥奪した。憲法裁の決定で政党が解散されるのは初めて。 朴漢徹憲法裁判所長は同日の審判で、「被請求人の統合進歩党を解散する」とする主文を読み上げ、「北韓と対峙している韓半島の状況を踏まえると、脅威がないとは言えない。実質的な害悪を及ぼす具体的な危険性があった」と述べた。 裁判官9人のうち8人が同党の解散に賛成し、反対したのは1人だけだった。 憲法裁は「統合進歩党主導勢力は、暴力を行使して自由民主主義体制を転覆しようとしている」とし、同党の目的や活動が憲法の「民主的基本秩序」に反するものと判断した。 政府は、統合進歩党の李石基国会議員(比例代表)が北韓の対南革命路線に追従し、非常時の韓国の体制転覆を謀議したとして内乱陰謀罪などに問われたことなどを受け、同党の目的と活動が憲法に反するとして昨年11月に解散審判を請求した。 呉中央団長談話 呉公太民団中央本部団長は19日、憲法裁判所の「統合進歩党解散決定」について談話を発表した。 「北韓に従属する勢力の核心であった政党の解散、当該政党に属する国会議員の資格喪失は当然のこととして歓迎する。今回の憲法裁の宣告は、韓国民主主義を守る闘いの大きな勝利だ。我々は平和的で民主的な統一のために、韓国国民といっそう連帯する決意である」(要旨) (2014.12.24 民団新聞) |