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イルボンで出会いのエッセイ<15> 金益見
学んだ もう一歩 上への「希望」

 オリンピックが終わった。素晴らしい試合がたくさん観られた。

 オリンピックの時につくづく思うのは、在日でよかったなということだ。韓国も日本も応援できる。応援する国が2倍というのは、楽しみも2倍だ。

 こんな話をすると、韓国と日本が試合することになったらどうするの?

 と聞かれるが、その時は韓国を応援する。

 どちらの方が好きというわけではなく、韓国が負けるとすごく悔しいからだ。そこにはいろんな複雑な思いが交差している。

 しかし、今回のオリンピックの野球は、韓国の圧倒的な強さに、思いを交差させる暇もなくただただ魅せられてしまった。

 全戦全勝金メダルという、有無を言わせない強さが人に与えるものは、妬みややっかみといったマイナスの感情を通り越した、尊敬や憧れ。ただただ高くて美しい空を見上げて、ほぅーっとなる感じ。

 私は韓国の試合を観て、ある言葉を思い出した。博士号を取る前に新書本を出すと、担当教授に伝えた時に、いただいた言葉だ。

 「いっきょんさん、君はこれからいろんな所から叩かれるようになるでしょう。出る杭は打たれる。若くして世の中に出るということはそういうことです。しかしね、せっかく出るんなら、おもいきり飛び出てみなさい。誰も叩けないような場所まで飛躍すれば、ほかの人たちは見上げることしかできないから」

 その時、教授が私に伝えたかったのは、これから起こるさまざまなことへの「覚悟」と「勇気」、そしてそこからさらに高みに上がる可能性、すなわち「希望」である。

 当時の私はとりあえず教授の言葉を食べた。その時わかった味(意味)は、叩かれるであろう「覚悟」と、それでも発信する「勇気」。

 実感が伴っていなかった私は、肝心の「希望」の味までは辿りつけなかったのだ。

 韓国の試合を観て、その時わからなかった「希望」が、私はやっとわかった気がした。

 思い切り飛び出たら、たくさんの人に見上げられるような場所にいけるんだと、そこはとても静かでゆとりに溢れているのだと。

 私は、飛躍したい。そのために発信することをやめない。

(2008.9.3 民団新聞)
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