全羅北道高敞郡の孔音面。一面に麦畑が広がり、訪れた人々に感動を与えている。人口わずか6万人の高敞郡に、毎年30万〜50万人の観光客が訪れる。 韓国の経済発展とともに食文化が多様化するにつれ、麦の消費量が大幅に減少し、麦栽培を放棄する農民が相次いだ。高敞郡は麦畑を村おこしに活用しようと、麦畑の減少に歯止めをかけるため、農民らに「景観保全奨励金」を支給した。 2004年から「青麦畑祭り」を開催したのを契機に、「アルプスの草地」にまけないとの噂が広まり、全国から観光客が押し寄せるようになった。不必要なマーケティング活動はせず、年間予算は1億ウォンに抑えた。麦栽培に乗り出す農民も増え、いまや耕地面積は100万平方メートルに達する。 (2013.6.12 民団新聞) |