駐日大使に内定した柳興洙氏は、小学校5年生まで日本に居住し、6・25韓国戦争が勃発する直前、両親とともに釜山に帰った。金淇春・青瓦台秘書室長とはソウル大法大で同期であり、韓日親善協会では理事長(柳氏)、副会長(金氏)として活動し、昨年1月にはともに訪日した仲だ。日本とは縁が深い。 安倍晋三首相の父・安倍晋太郎元外相とは新人議員だった頃、釜山の別荘で爆弾酒を酌み交わすほど親交を深めた。91年5月に元外相が亡くなった時、弔問に訪れ晋三氏を慰めたこともある。 柳氏は中央日報との電話インタビュー(23日掲載)で、「両国は切っても切れない関係だ。冷え込んだ関係を正常に戻すことが急務」との認識を示した。高齢を理由に不適任ではないかとの声があることに対し、「引退した人物に仕事をしろというのは、それだけ韓日関係の深刻さを政府が分かっているということ」と述べ、「日本の重鎮らと懇意にしているので、知恵を拝借するなどすべての努力を尽くしたい」と語った。 (2014.7.30 民団新聞) |