最近、韓国は精神的な師とする2人と別れました。昨年2月には卓越した徳行と、愛の実践で国民の尊敬を一身に受けた天主教の金寿煥枢機卿が、今年3月には偉大な随筆家でもあるポプチョン(法頂)僧侶が逝去しました。
私たちは言葉と行動が一致する人を尊敬します。僧侶は代表的な随筆集『無所有』のように欲を捨てた生活を送りました。無所有は、何も持たないという意味ではなく、必要によって生きるが、欲望によって生きてはいけないということです。
真の幸福とは、ひょっとして所有にあると考えて、幸せと遠ざかっていませんか。
文責=ギャラリーkyo
作家・許旭
(2010.3.31 民団新聞)
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