| C2013 CJ E&M Corporation,All Rights Reserved |
母親想いの息子と病を患いながらも天真爛漫な母との絆を描いたアン・グォンテ監督のハートフルストーリー「カンチョリ オカンがくれた明日」(配給=CJ Entertainment Japan)が5月17日から、シネマート新宿(東京)、シネマート心斎橋(大阪)ほか全国で順次公開される。 舞台は釜山の港町。ぶっきらぼうだが情に厚いカン・チョル(通称=カンチョリ)は、スニさんと呼ぶ認知症の母の面倒を見ながら港で黙々と働き、日々を懸命に生きてきた。 金もコネも夢もなく、息子を「あなた」と呼ぶスニさんの予測不能な行動に振り回されながらも、母の手術費を稼ごうと必死だ。ある日、自由に旅を続けるスジと出会ったカンチョリは、温かい時間の中で笑うことを取り戻し、人生で初めて外の世界へ出る夢を抱き始める。 そんな時、母の容体が悪化し、さらには裏社会で生きる幼なじみのジョンスの危ない儲け話に巻き込まれ、カンチョリに非常な決断の時が迫る。 愛する母や友を守るため、壁にぶつかり傷ついても、希望を捨てないカンチョリを演じるユ・アインは、ドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」のコロ役で「コロ」シンドロームを巻き起こすほどの人気を得て、一躍新世代のスターに名乗りをあげた。 母親想いのカンチョリというキャラクターを通し、今を生きる若者をリアルに体現。ユ・アインは、釜山出身の監督や俳優たちが驚くほどの完璧な釜山方言で、釜山男児ならではの実直さを表現している。 母親のスニさんを演じるのは、ベテラン女優のキム・ヘスク。オードリー・ヘップバーン風のファッションに身を包んだチャーミングで、母親としての強さも併せ持つスニさんを熱演している。カンチョリとスニさんの強い絆で結ばれた親子愛は、観る者の心を打つだろう。 見逃せないのは、素朴で美しい釜山の風景だ。有名観光地ではない、隠された名所の数々が作品に彩りを与えている。 同作宣伝担当の田中館紫惠子さんは「ユ・アイン自身、純粋に心を動かされ母親に見せたい作品だと話すほど。随所に母子の愛情があふれ、特にカンチョリがいなくなった母を必死に探し、感情をあらわにするシーンは号泣必至です」と話す。 (2014.4.23 民団新聞) |