【ソウル】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は17日、中国当局に対し、北韓への送還の危機に直面しているとされる脱北者の身辺の保護を要請した。 UNHCRソウル事務所のアン・マリー・キャンベル代表はこの日、メディアのインタビューに対し「身辺に危険が迫り、助けを求めている人たちを、深刻な迫害を受けかねない北韓に送還するのは国際法違反だ。脱北者たちに対する安全が保障されるまで、強制送還はあってはならないという、われわれの懸念を(中国当局に)伝えた」と明らかにした。 国家人権委員会も これに先立ち韓国の国家人権委員会は14日、中国の公安に逮捕された脱北者(20〜30人)が強制送還されないよう、UNHCRに対し取り組みを要請。17日には、潘基文国連事務総長に脱北者の送還を阻止することを求める玄炳哲委員長名義の書簡を送り、「中国が『難民の地位に関する条約』で定められた、難民の強制送還を禁じるという原則を順守するよう、国際社会が取り組んでほしい」と促した。 一方、与党・セヌリ党の朴槿惠非常対策委員長は16日、中国の胡錦涛国家主席に北韓に強制送還される危機に直面した脱北者の人道的処理を要請する内容の手紙を送った。 (2012.2.22 民団新聞) |