東アジア系初抜擢 ロンドン・ウェストエンド劇場で上演中の2013年版ミュージカル「レ・ミゼラブル」で、オランダ同胞2世のチョン・ナヨンさん(24)が、主役のファンティーヌ役を演じている。28年間のロングラン公演を続けるこの作品に、東アジア系の俳優が主役で登場したのは初めて。 チョンさんは、ロッテルダム芸術学校に通っていたころからオランダで上演されたミュージカルで大小の役を演じた。11年にミュージカル「サイゴン」の女主人公、キム役を演じてから名前が知られ始め、オランダやベルギーのテレビドラマなどにも出演した。 昨年5月、「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役のオーディションに参加。制作者が「エポニーヌよりもファンティーヌに合う」と言い、ファンティーヌの歌を歌って、その場で抜擢された。 オランダ生まれ。4歳の時、両親とともに韓国に行き、映画「西便制」を見てアリランを口ずさむようになった。その後、沈清歌などを聴いて真似し始めた。「他の人たちと違う点があるなら、唱やパンソリに含まれた韓国的な感じがあるからだろう」と話した。 (2013.8.28 民団新聞) |