韓国の京畿道華城で5月、百済初期の金銅冠帽や金剛履物、金製耳飾り、環頭太刀などが発掘された。百済の金銅冠帽や履物としては最古のもので、注目を集めている。 韓国文化遺産研究院(朴相国院長)は同月26日、「韓国土地住宅公社(LH)が開発中の京畿道華城市郷南の住宅工事区間で三国時代の木槨墓(木の箱)が確認され、これらの遺物を発掘した」と発表した。 木槨の内部から出土した金銅冠帽は、頂部に長い棒が立てられ、その先端に「首鉢」という装飾がついていた。外側には透かし彫りで「三葉草花文」の飾りが施され、帽子の内側には白樺の樹皮が張られていた。こうした作りの金銅冠帽は、公州水村里1号土壙墓(土を掘った墓)や、高興吉頭里雁洞古墳、陜川玉田23号古墳でも確認されている。 金銅履物は、全体的に「凸」字の文様が透かし彫りであしらわれていた。調査団は「現代の華城一帯が、4〜5世紀ごろ百済の主要な地方拠点だったことを示す、最高の威勢品(権威を示す器物)といえる。京畿地域で初めて出土したというところに大きな意味がある」と語った。 (2014.6.11 民団新聞) |