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もはや先生でない 藤原史朗(「全外教]元代表)
 本年3月、私も定年退職を迎えた。現実として再任用法令の適用を受け、共済年金が出るまで2年間、現勤務の市立尼崎高校で働く予定である。給料はこれまでの半分以下だが、「仕事があってよろしやん」と生徒の親たちに言われて「はっおかげさまで」と返答せざるを得ないのが今日の状況。

 「全外教」の代表は現役教員が担うべきと、私は在任中から主張していた。10年弱その任を務め、皆さんにはすまないが、そのとおり降ろさせてもらった。様々な自己矛盾と苦闘に何度辞めようとしたかもしれない教員生活33年。よくまあ首にならずに来たものだ。

 多くの方々が退職祝いの会を催して下さった。感謝である。中でも一番嬉しかったのは、在日コリアンの教え子たち主催の祝会。会場入り口の掲示板に「藤原史朗氏、もはや先生でないあなたを囲む会」を見て思わずギクッ。上は44歳から下は今年入学の15歳まで、子連れの者も多く、約50人が集まった。私が関わった生徒の約3分の1だ。合流予定だった同胞保護者の会による祝会は、2年後に延期してもらう。

 会の開口一番、OGB会長の鄭が「ぼくらの青春期の人格形成に先生はほんまに深く関わってくれた」と涙で途切れながらの挨拶。卒業年度ごとに男女が壇上に並び語った。副会長の金の「いつも先生に朝鮮民話の『ネギを植えた人』になれと言われた」という言葉に、皆がうなづく。

 私は涙腺が緩み、「皆は俺の初恋やった」と応え、啄木の初恋を歌った。最後は全員輪になってサランヘを合唱。この教え子たちがいたから定年まで来られた。余韻は消えず。

(2004.6.23 民団新聞)
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