韓国国学振興院は12日、朝鮮王朝時代に嶺南地方(慶尚南道と慶尚北道を合わせた地域)で活躍した儒学者の著述を印刷するための木版「儒教冊版」6万4226枚が、国連教育科学文化機構(ユネスコ)の世界記憶遺産登録候補に決定したと発表した。 韓国文化財委員会の世界遺産分科会議が同日「儒教冊版」を2015年度の登録候補として最終決定したため。 韓国文化財庁などは来月末に正式申請書をユネスコ世界記憶遺産委員会に発送する。2015年6月頃に開かれる同遺産国際諮問委員会の審査を経て、登録の可否が決定される。 同振興院木版研究所の研究員は、「朝鮮の『儒教冊版』は時代や居住地が異なる著者が制作した点や、『道徳的人間の完成』という一つの主題で叙述された点、またその内容が次第に発展する過程を見せているという点で、大きな特徴を持っている」と説明した。 (2014.2.26 民団新聞) |