地方本部 HP 記事検索
特集 | 社会・地域 | 同胞生活 | 本国関係 | スポーツ | 韓国エンタメ | 文化・芸能 | 生活相談Q&A | 本部・支部
Home > ニュース > コラム
ホーム&アウェイ 篠藤ゆり(作家)
 瞬間視聴率が57%を超えたWカップ予選。北朝鮮チームに参加している在日Jリーガーの一人、李漢宰君のご両親が、こんなことを言っていた。 「あの子にとってこの試合は、ホームであり、アウェイなんです」。

 いまや4世、5世が生まれる時代。朝鮮半島にルーツは持っていても、若い世代にとっては、日本はまさにホームカントリーだろう。でも1世は、事情が違うようだ。

 「オモニが最近突然、最後は故郷の済州島で過ごしたいからあちらに家を買うと言い出して、家族全員びっくりしているの」。友人がそう言っていた。人生の大半を日本で過ごしてきたのに、1世のお母さんにとって、結局日本はホームではなく、アウェイであったのかもしれない。人生の締めくくりは故郷で。それは理屈を超えた感情なのだろう。だが、その気になれば実行できるだけの余裕がある人は、まだ恵まれている。

 今、1世の老齢化が進むなか、無年金など様々な事情から、苦しい老後を送っている人も少なくないと聞く。また、病気のせいで使い慣れていたはずの日本語が出なくなったり、生活感覚の違いから満足なケアが受けられない人もいるそうだ。

 歴史の流れのなかで、この国で暮らすことになった1世たち。いろいろあったけれど、日本を終の棲家と思って、最後のときを安心して過ごせるように。そのために、今、何をすべきなのか。これは在日と歴史的責任を負う日本人が一緒に考えなくてはいけない、待ったなしの問題ではないだろうか。若い在日青年の活躍を見ながら、ふと、そんなことを思ったのだった。

(2005.2.16 民団新聞)
最も多く読まれているニュース
差別禁止条例制定をめざす…在日...
 在日韓国人法曹フォーラム(李宇海会長)は7日、都内のホテルで第6回定時会員総会を開いた。会員21人の出席で成立。17年度の報告があ...
偏見と蔑視に抗って…高麗博物館...
 韓日交流史をテーマとする高麗博物館(東京・新宿区大久保)で企画展「在日韓国・朝鮮人の戦後」が始まった。厳しい偏見と蔑視に負けず、今...
韓商連統合2年、安定軌道に…新...
金光一氏は名誉会長に 一般社団法人在日韓国商工会議所(金光一会長)の第56期定期総会が13日、都内で開かれた。定数156人全員(委任...
その他のコラムニュース
<訪ねてみたい韓国の駅30...
歴史伝える赤レンガ駅舎 赤レンガの駅舎が、行き交う人々を見守っている。 韓国の鉄道の玄関、ソウル駅。1925年に竣工した赤レンガ...
<訪ねてみたい韓国の駅29...
開業100年、世界遺産の玄関 歴史ある古都の玄関には、それにふさわしい風格が備わる。韓国の古都と言えば、新羅の都、慶州だ。その玄...
<訪ねてみたい韓国の駅28...
未来都市のユニークな駅 いかにも未来的な名前のこの駅は、なかなかユニークな存在だ。まず第一に、その立地。ソウルメトロ6号線、空港...

MINDAN All Rights Reserved.