|
便宜向上や韓流効果大きく 文化体育観光部および韓国観光公社は18日、今年の外国人観光客が21日にも1000万人を初めて突破し、今年1年間では、昨年の979万人を大幅に上回る1130万人に達するとの見通しを明らかにした。国別では、これまで最も多かった日本人観光客を上回り、中国人がトップに立った。 韓国観光公社の集計によると、1〜9月に訪韓した外国人観光客は844万人で、昨年同期より135万人（19・0％）増加した。国別伸び率をみると、中国人観光客数が前年比30・0％増と爆発的な増加で全体を押し上げ、これまで1位の日本人観光客を上回った。日本人観光客は、9月までが19・5％増となったが、10月は前年比20・7％減となった。 今年1年間では、昨年の979万人を大幅に上回る1130万人にのぼる見通しだ。韓国旅行の安全性に対する信頼の向上により、夏の休暇期間に海外旅行を楽しむ家族単位の観光客が増えたことや、Ｋ‐ＰＯＰなど韓国大衆文化人気にあやかった韓流マーケティング、ショッピングの魅力を伝える広報などの活動強化が好材料となった。 済州道の場合、中国人観光客が今月14日までに昨年より倍増の100万人を突破するなど、済州道を訪れた外国人観光客152万人の3分の2を占めた。済州道は10数年前から中国各地の観光博覧会に出展したほか、上海など4大都市に観光事務所を設けるなど、マーケティング活動に力を入れてきたのが功を奏した格好だ。 ロッテ免税店も同14日、今年の外国人顧客数が前年同期比27％増の600万人を突破し、過去最高水準となったことを明らかにした。年末までに顧客数が700万人に達すると予想している。10月末現在の売上額は前年比で60％も増加した。 中国人の観光客が増えた理由について、文化体育観光部は、▽訪韓ビザの改善▽空港・港湾出入国時における利便性支援など政府の積極的な制度改善▽中国市場拡大に向けたターゲットマーケティング活動などをあげた。 国家競争力強化委員会（孫京植委員長）は「外国人観光客の中心軸が日本から中国にシフトし、近く中国が最大市場になる」との見通しを示し、ビザ発給の簡素化などを推進する方針だ。ソウル市内ではホテルの客室不足が続いており、ホテル建設を急いでいる。 来年2月までコリアセール 「韓国訪問の年委員会」によると、外国人観光客を対象にしたショッピング・観光イベント「コリアグランドセール」が来年1月11日〜2月28日に実施される。それに先立ち、外国人観光客1000万人突破記念として、今月中旬から年末までショッピングイベント「プレコリアグランドセール」が開催される。 首都圏、江原・済州道など全国から80社、約2万2000店が参加する予定。期間中は外国人観光客にショッピングや宿泊、文化公演などの割引サービスを提供する。 （2012.11.21 民団新聞）
|
