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<布帳馬車>あの「100年」と2世の涙
 浅川巧の人間像を描く映画『白磁の人』が制作される。植民地統治下の朝鮮で民俗文化を研究した浅川は、生活の中の朝鮮の美に暖かい新たな光を当てた。わずか40歳の生涯だった。彼の棺は別れを惜しむ多くの朝鮮人によって担がれた。今でも韓日両国で篤く顕彰されている。

 日本・韓国・在日の3者が携わるこの映画は、来年中の上映をめざす。来年は韓日併合から100年に当たる。歴史認識をめぐって時に激しく対立してきた両国にあって、心ある人々はその歴史的な節目にこそ未来に向けた絆を強めたい、過去をもって未来を破壊することがあってはならない、と考えてきた。

 『白磁の人』はまさに、支配者と被支配者の過酷な関係の中で、浅川と民衆の心の通い合いを描くことで、韓日は今後、いかに困難な状況においてもお互いに理解し合えることを訴えるものになるのだろう。

 だが、韓国側の一部は2010年の上映に、植民地支配を合理化しかねない、との不快感を抱いたらしい。それが在日2世の関係者に向かい、歴史を知らない者の軽はずみであるかのようになじってきた。その2世は生涯で初めての悔し涙を流したという。

 オバマ米大統領も「過去に囚われて生きる代わりに、過去を抱きしめなさい」と語ったことがある。在日同胞こそ、過去を忘れず、抱きしめてきたのだ。その生き方こそが未来を拓く。「負けるな2世ここにあり」の心情で、悔し涙を糧に変え、初志を貫いてほしい。(J)

(2009.3.25 民団新聞)
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