刺繍を絵画的に表現した独創的な作品を制作している、李貞淑さん主宰の青軒刺繍研究所主催「黄龍佳緑展」が11日まで、東京・新宿区の韓国文化院で開かれた。 同研究所は、韓国の閨房(キュバン)工芸の一つである伝統刺繍を通じて、韓国の美を世界に知らせることを目的にしている。刺繍などの伝統手工芸品は、朝鮮朝時代に最も盛んだった。女性たちが生活する部屋の「閨房(キュバン)」で作られたことから閨房工芸と呼ばれている。 展示は「仏の世界」「王と臣下」「朝鮮王朝の服飾」「宮中風呂敷」に加え、絵画かと錯覚するほど、緻密な刺繍を施した作品は、どれも目を引くものばかり。 山、雲、鶴、鹿、不老草など10種の物象を描いた「十長生屏風」や「美人図」などの緻密さに、観覧者は「刺繍じゃないみたい」と驚いていた。 (2014.10.22 民団新聞) |