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<布帳馬車>《唯一人》の贈り物
 社会主義諸国家の計画経済に、統治の面では優れた機能があった。故意につくり出した生活必需品の不足によって、民衆の国家権力に対する経済的依存を持続させることができたからだ。『わが教え子、金正日に告ぐ‐脱北エリート教授が暴く北朝鮮』(金賢植著・新潮社)に、「首領からの愛のみかん」と題した話がある。

 金日成誕生日には、託児所から幼稚園、小中学校ごとに父母まで参席して、贈り物伝達式が行われる。首領に熱烈な感謝を捧げた後、菓子袋をもらう日の喜びを子どもたちは生涯忘れない。エリートたちも同じだ。各分野の特別功労者に、還暦や古希に際して賞が贈られ、正月にはミカン一箱が届く。著者もその栄誉に浴した。党肝いりの伝達式で参加者は、「金日成将軍の歌」を喉も張り裂けんばかりに歌い、感激のあまり涙を流しながら、首領の配慮と愛に応える決意討論を行う。

 北韓では〈贈り物〉という言葉をむやみに使ってはいけない。贈り物は唯一人が授受できるもので、一般民衆がそれをすれば反党・反革命行為として厳重に処罰される。贈り物の授受はお互いに情を芽生えさせ、唯一人や党組織より個人に依存する傾向が生じるためだそうだ。

 その唯一人がこのほど、67歳の誕生日を迎えた。生活必需品の不足、いや食糧さえまともに供給されない現状は、〈故意〉ならぬ失政の積み重ねがもたらしたものだ。子どもたちに今年は、どんな贈り物が届いたのだろうか。(D)

(2009.2.18 民団新聞)
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