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<布帳馬車>258発の砲弾痕
 先日、京畿道平沢市にある韓国海軍第2艦隊司令部を訪ねた。記憶の片隅にでも残っているだろうか。02年6月29日午前、西海上の北方限界線付近で発生した北韓警備艇の奇襲攻撃で、20代6人の韓国海軍兵士が戦死したことを。韓日共催サッカー・ワールドカップで、韓国代表チームが3位決定戦に臨む当日の惨劇だった。

 平沢港には当時の銃撃戦によって沈没し、その後引き上げられた韓国の高速艇「チャムスリ357」が、公開されている。おびただしい数の弾痕にひるんだ。計258発もの砲弾が命中していたという。

 私が言葉を失い、悲涙したのは最後まで任務を遂行し、操舵室や甲板などで亡くなった場所にそっと置かれた6人の写真だった。「仲間を助けようとした医務兵自らも撃たれ、手を掴んだまま亡くなった」など当時の様子を語った軍関係者は、すでに「自分は実戦に出ることはなく何もできなかった。申し訳ない」と言葉を絞り出した。

 そんな彼に「私たち在日は何をしたらいいのか、何ができるのか」と素直な気持ちをぶつけた。彼は私の目を見据えて「国のことを思っていて下さい。そして見たこと聞いたことを伝えてほしい」と答えた。

 韓国が抱える痛みを自分の痛みとして感じた。それまで2世の自分のなかにあった「祖国」との見えない距離が少し、縮まったような気がした。国のために命を落とした多くの軍人たちの冥福を祈りに、再びこの地を訪れたいと思った。(U)

(2007.9.5 民団新聞)
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