地方本部 HP 記事検索
特集 | 社会・地域 | 同胞生活 | 本国関係 | スポーツ | 韓国エンタメ | 文化・芸能 | 生活相談Q&A | 本部・支部
Home > ニュース > 文化・芸能
「ちばてつや賞」受賞 留学生の金正賢さんに聞く
金正賢さん(22)
「兵役までは漫画と学業に全力」

 昨年12月、韓国人では初めて新人漫画家の登竜門である「ちばてつや賞」(講談社)で大賞を受賞した。受賞作の「タマキムチ」は講談社刊「モーニング」で掲載された。

 この作品は音楽家の父親に才能を認められず、国を飛び出し日本で留学生活を送るキムが、ストリートミュージシャンの女の子「玉木」と出会い、音楽への情熱を取り戻していく物語。

 幼いころから漫画が好きだった。父親はサックス奏者だったが、音楽には関心を示さず漫画を描くことに夢中だった。日本の漫画では「スラムダンク」や「ドラゴンボール」を愛読していた。

 韓国のアニメーション高校3年のとき、短期語学留学した日本で、電車のなかで30、40代の大人たちが漫画を読む姿を見て驚いた。

 「韓国では見られない光景でした。大人たちにも漫画が浸透していたからです。その時、漫画の勉強は日本でするべきだと思いました」。03年から京都精華大学マンガ学科に留学している。

 最初は日本語が分からず、時間ができると日本の漫画や小説を読んで日本語を独学で学んだ。そして学業とアルバイトの合間をぬって漫画を描いては投稿を重ねた。

 05年に小学館の新人漫画大賞を受賞、次いで講談社の漫画オープンで賞を獲得。このころから雑誌社で作品を取り上げてもらうようになり、原稿料も入るようになった。

 5月から講談社のホームページで掲載する漫画制作に取り組んでいる。日本語で苦労するのは擬声語だ。「ドーン」という表現が、韓国語では「クッン」といった表現になるため、何時間も漫画を読んで言葉を探す。ストーリーは多くの人たちとの話を通して、ヒントを見つける。

 目標は漫画家になって自分の作品を世に出していくこと。今年4月には大学院に進むが、数年後には韓国に戻り、兵役に就かなければならない。

 「今の僕は時間を無駄にすることはできません。帰国するまでの限られた時間のなかで、精一杯、漫画を学びたい」と目を輝かす。

(2007.2.28 民団新聞)
最も多く読まれているニュース
差別禁止条例制定をめざす…在日...
 在日韓国人法曹フォーラム(李宇海会長)は7日、都内のホテルで第6回定時会員総会を開いた。会員21人の出席で成立。17年度の報告があ...
偏見と蔑視に抗って…高麗博物館...
 韓日交流史をテーマとする高麗博物館(東京・新宿区大久保)で企画展「在日韓国・朝鮮人の戦後」が始まった。厳しい偏見と蔑視に負けず、今...
韓商連統合2年、安定軌道に…新...
金光一氏は名誉会長に 一般社団法人在日韓国商工会議所(金光一会長)の第56期定期総会が13日、都内で開かれた。定数156人全員(委任...
その他の文化・芸能ニュース
韓国伝統の4山寺…世界文化...
3寺は見送り 韓国が世界文化遺産への登録を申請していた「韓国の伝統山寺」7寺について、登録の可否を事前審査する国連教育科学文化機...
韓国の手仕事を味わう…ポジ...
 ポジャギ工房koe(兵庫・神戸市)が2年ごとに開催する「韓国の手仕事 ポジャギ〜繋in東京2018」が10日〜15日まで、東京...
韓国麺料理ガイド…観光公社...
 韓国観光公社大阪支社ではこのほど、韓国のご当地を代表する麺料理の由来や特徴、有名店、関連観光地などを紹介する「韓国麺BOOK」...

MINDAN All Rights Reserved.