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暴言の時代 橋田 欣典(ジャーナリスト)
 「関東大震災のときはこちらがやった。今度、地震があったらこちらがやられる」。政治家がこんな話をしているのを聞いたことがある。博物館に当時の朝鮮人虐殺の展示があることに腹を立て、事務室に難癖をつけに行った役所の幹部もいる。

 「犯罪人の親は打ち首」から「日韓併合は国連も承認」「韓国人は進んで創氏改名」に至るまで、政治家の暴言は絶えることがない。さらに日本人の一部には「暴言フリーク」とも言えるような層があり「暴言をやり玉に挙げるな」と、メディアへの嫌がらせに精を出す。

 発言が事実であろうがなかろうかに関係なく「暴言が言える」人物にマッチョを感じ、共感する「暴言びいき」の感情が、行き詰まった日本社会の中で広がっていると感じるのは私だけだろうか。

 仕事柄、「暴言族」と付き合うことが少なくない。彼らの特色は「仲間内では強気を競うが、反対する人々とは対話しない」という内弁慶ぶりだ。勇気と自信がある人々は、他者を静かな言葉で説得することを恐れない。語気を荒げることに快感を感じる暴言族の背景には他者にたいする臆病さと自己に対するコンプレックスがある。

 博識を誇る人に学歴コンプレックスがあったり、友人の多さをアピールする人が孤独に悩んでいたり、男らしさを売り物にする人に性的劣等感があるのを知ることがある。暴言は彼らにとって、本当の自分と外見の自分のひずみを一瞬でも忘れさせる「癒し」なのかもしれない。ただそれは他人にとっては、単に愚かで迷惑な自己満足に過ぎないのだが・・・。

(2003.09.03 民団新聞)
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