韓国の文化財庁保存科学センターは、弥勒山(全羅北道益山市)のふもとにある七層石塔(全羅北道有形文化財第192号)で発見された宝物級の仏像7点と、仏龕(仏像を祭るための建物の形をした金属製の容器)1点に保存処理を施し、8日に公開した。 2012年、益山市が修理のため塔を解体したところ、下部となる基壇の「中台石」にある舎利孔(舎利を収めるための空間)から、仏像2点が発見された。さらに別の舎利孔から仏龕1点が見つかり、仏龕内には三尊仏を含む金銅仏の座像7点が収められていた。 この石塔は、百済・高麗・朝鮮朝時代の塔の様式を全て備えた朝鮮朝時代初期のもので、仏龕も同時期に作られたものと推定されている。ただ、中台石で発見された2点の仏像は、統一新羅時代の作品とみられる。 仏像を調査したクァク・ドンソク国立中央博物館学芸研究室長は「仏龕から出た仏像7点は華麗かつ精巧な金銅仏で、高麗末に流行したラマ様式を継承した朝鮮初期の宝物級の作品」と語った。 (2014.5.14 民団新聞) |