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<生活>韓国語で人生を豊かに モデルの原啓一さん
「世界も広がった」

 「一言でも話せると韓国の方たちは喜んでくれます。それが僕は嬉しいし、励みになります」

 2年半前から、新宿校に通うモデルの原啓一さん(38、東京・港区)。現在、2度目の上級クラスを受講している。「本当に難しくて」と話しながらも、休日には仲間たちと集まって宿題に取りかかるなど、勉強が楽しくて仕方がない、といった様子だ。

 原さんは仕事がら、海外での撮影も多い。約5年前、突然、韓国からコマーシャルの仕事が舞い込んだ。「当時、韓国映画が話題になっていたけど、韓国にモデルの仕事で行ったという話は聞いたことがなく、最初はびっくりしました」

 始めから不安を持った。通訳が不慣れのため、監督が演出について細かい指示を出しているように見えても、一言でかたづける。「何かもどかしさはありました」

 その後、女優のチェ・ジウさんが映画の舞台となった地を訪ねるアーチストイメージDVD&写真の「ローマの休日」編で相手役に抜擢されるなど、韓国での仕事も増えていった。

 原さんが韓国語の学習を始めたきっかけは、あるコマーシャルの仕事で一緒になった、韓国の子役の少女との出会いだった。「撮影の合間に遊んだりするうち、もっと話せるようになりたいな、勉強したら面白いかなと思い始めました」

 たまたま、知り合いを通じて東京コリアン・アカデミーを知り、入門クラスに。約1カ月遅れで入校した。「独学で勉強はしていたが、特に発音は不安でした」。そんな原さんの背中を押し続けたのは、講師の全怡 さんだ。「道のりは長いなと思ったけれど、読めたときは嬉しかった」

知らない国見えてきた

 韓国語の上達とともに、仕事の関係者たちと意思疎通が年々、図れるようになってきた。韓国語を始めたことで、世界は広がっている。原さんは小学生のころ、在日韓国・朝鮮人に対し、差別的な物言いをする父親を見ている。その意味も経緯も分からなかったが、「そういうことを言う父は嫌だなと思い、またそういう人もいるんだ」と感じた。

 全く知らなかった韓国が少しずつ見えてきた。過去の暗い歴史はある。だがその一方で、韓国と日本の文化のつながりに感慨を深める。

 「韓国語はリズムと音が奇麗で心地いいですね」と顔がほころぶ。当面の目標は、3度目の挑戦になる韓国語能力検定試験の4級合格だ。「仕事ではソウルだけでした。韓国をもっと旅行していろいろ見たい。そんな気持ちになったのは、自分が少しでも話せるからです」

(2008.10.22 民団新聞)
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