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離散家族 来月対面不透明に
北側 面会所利用など拒む

 【ソウル】大韓赤十字社と北韓の朝鮮赤十字会は24日、北韓・開城子男山旅館で実務接触を行い、前回17日に来月21〜27日で暫定合意した南北離散家族再会行事の場所問題を集中的に協議した。だが、南北離散家族面会所を使用するためには金剛山観光が再開されなければならないと北韓側が要求して譲らず、具体的な合意には至らなかった。このため双方は10月1日に改めて実務接触を行うことにした。韓国側は離散家族再会の規模拡大および定例化も提案している。

 統一部の説明によると、北韓側は金剛山地区内のすべての施設は凍結・没収されていると強調し、「金剛山の離散家族面会所を再会行事の会場とするには、金剛山地区内の凍結・没収措置が解除されなければならず、そのためにはまず金剛山観光問題を解決しなければならない」と主張した。

 これに対し韓国側は、「離散家族再会と金剛山観光は別問題だ。離散家族面会所は観光とは直接関係のない施設であり、再会は離散家族面会所で行うべきだ」と主張。「面会所を使用できないのならば、北韓側が具体的な会場を提示せよ」と促した。北韓側は具体的な場所については言及せず、金剛山観光の再開に向けた南北協議の開催を強く求めた。

 2008年7月に金剛山を訪れた韓国人観光客が北韓警備兵によって射殺されて以来、金剛山観光は中断されている。韓国は射殺事件の真相解明と再発防止の約束、さらに観光客の安全を保証することなどを再開の条件として提示している。

施設凍結を継続

 北韓側は金剛山観光の無条件再開などを求め、今年4月には、韓国側が約600億ウォンを投じて建設した南北離散家族面会所をはじめ消防施設、文化会館など政府と韓国観光公社が金剛山観光地区内に所有する不動産を一方的に没収し、現代峨山など韓国の民間業者が所有する3600億ウォン相当の観光施設を凍結した。

(2010.9.29 民団新聞)
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