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「金日成主義者」が国会に!?…韓統連系の康宗憲統合進歩党比例代表候補

「許せぬ」 怒り広がる

 第19代国会議員選挙(4月11日投・開票)で13議席(比例代表6)を獲得した統合進歩党の内紛で、比例代表候補が相次いで辞退する場合、成り行きによっては登録順位18番の在日同胞・康宗憲氏(61)が繰り上げ当選する可能性が出てきた。

民団を誹謗中傷

 康氏は、団員ら在外国民が初めての国政選挙投票を終えた4月5日、民団などがセヌリ党に集票すべく広範囲な不正選挙を組織した、とのデマを記者会見で公然と流した人物だ。翌6日には統合進歩党も同様の論評を行った。

 11日の本投票を控えての謀略であったことは明らかだ。中央選挙管理委員会は7日、事実無根の政治攻勢だと断じ、民団は呉公太中央団長名義で本人と統合進歩党に対し、公式謝罪を要求した。21日現在、双方から反応はなく、団員をはじめとする在日同胞の怒りは収まっていない。

 康氏は1975年に摘発された「在日同胞留学生スパイ事件」で服役し、盧泰愚政権により仮釈放されて日本に戻った。その後、韓国大法院から利敵団体と規定された「祖国統一汎民族連合」海外本部の事務局次長になり、現在は「6・15実践日本地域委員会」の代表委員におさまっている。同委員会は大法院が反国家団体と規定した韓統連の郭東儀氏が議長だ。

 康氏が渡り歩く汎民連、6・15実践委、韓統連は今さら言うまでもない「従北団体」である。韓統連は「統一」の美名のもとに、在日同胞の愛国心を悪用してきた。その活動実態は、「従北主義」どころか対南政治工作そのものと指弾されている。

 このような経歴の康氏を比例候補に「戦略公薦(公認)」した統合進歩党は、総選挙前に旧民主労働党、旧国民参与党、進歩新党一部の3派が合同して構成された韓国の最左翼政党である。

 体質や理念にはかなりの落差があり、ことに進歩新党はNL(民族解放派)系を中心とする旧民主労働党主流派の「従北主義」に反発して離党したグループだ。旧民労党との再統合交渉も、いったんは「北に対しても言うべきことは言う」との統一見解で落ち着くはずが結局、対北政策の溝は埋まらず決裂した経緯がある。

 今回の内紛は、NL系主流派が同党の国会議員候補選出過程で、組織的な不正をおこなったことに起因している。この不正に対する他の2派の抵抗は激しく、主力労組である民主労総からの批判も、同党に対する支持の撤回が取り沙汰されるほど手厳しい。NL系執行部が担ぎ出した李正姫氏をはじめ、共同代表4人の一斉辞任という事態に発展した。NL系活動家たちによる共同代表たちへの暴行事件も発生している。

 この過程で康氏の選出可能性が浮上した。こうした事態を前に、82年の釜山米国文化センター放火事件の首謀者で、康氏を今でも親友と言ってはばからない金鉉奨氏(62)は14日、「宗憲よ!どうか早く、君のあらゆる行動を止め、君の祖国(北韓のこと)に帰ることを望む。これは本当に、君を愛する親友の最後の忠告だ」とする公開書簡を発表した。

親友からも警告

 獄中で康氏と肝胆相照らす仲になった金氏は、書簡にこう記した。「康氏は私に、一審では法廷を宣伝の場とするために、平壌に行って金日成を見、スパイ教育を受けたと事実通りに陳述したが、2審では、北韓に在留した間は日本にいたとのアリバイを捏造し、1審の陳述は拷問によって造作されたと陳述した、と語った」。

 康氏の心根や来歴には北韓の現役工作員と目されるのに十分なものがある。金氏は彼を「万古不変の金日成主義信奉者」とも断じた。そのような人物が国会議員になるかも知れない現実に、かつて反米の急先鋒だった金氏が、「親友に対する最低限の道義から、獄中での話は一切、誰にも語っていない」事実を初めて公開したのだ。金氏の苦渋の証言は、「許せない」という韓国国民の憤りを代弁したものだ。その思いは、在日同胞であればなおさらであろう。 多くのブラウザベースのキジゲームとアプリケーションは、このモデルによって作成されます。 jogos kizi ゲームに行き、オプションを検索してください。 ソーシャルネットワーキングゲーム - このタイプのキジゲームは、さまざまなソーシャルネットワークプラットフォームから再生されます。

 NL系列は、80年代に発生した「主思派」を中核とする。主思派は北韓の主体思想を信奉し、韓国を米国の植民地と規定、民族解放・反米闘争を掲げてきた。主思派そのものは、90年を前後する東欧社会主義圏の解体と北韓への幻想崩壊の過程で、その指導者である金永煥氏が自ら解体を宣言した。

 理念としては破綻したNL系人脈だが、形を変えて民労党の主流派を形成し、3派合同による統合進歩党においても代議員比率で、NL派系が65%を占めるとされる。しかし、康氏を含む彼らが民主社会の自由原理が持つ淘汰力の怖さを知るのは、まさにこれからである。

(2012.5.23 民団新聞)
 

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