グローバル化の中での文化のあり方を考察した金明坤著『文化の青海原を夢見る』の刊行記念シンポジウムが10日、東京・千代田区の岩波セミナールームで開かれた。 金さんは、著書が日本で刊行されたことについて「本が再び誕生したようだ」と喜びを語った。 林権澤監督作品で、金さん脚本・主演の「風の丘をこえて〜西便制」は、94年に日本で初上映された。公開当時のプロデューサー、李鳳宇さんが「韓国映画として初めてロードショー公開し大ヒットしたこの映画こそ『韓流』の原点」だと影響の大きさを指摘すると、訳者のマ・ジョンヒさんも「この本は人を勇気づける力を持っていて、その力に導かれて訳せた」と語った。 07年5月に文化観光部長官を退任した後、演劇の現場に戻り、演出・製作に打ち込んでいる金さんを紹介すると、金さんは「芸人の深い、広い魂を追究しているのであって、芸人は長官よりすばらしい」と応じた。 最後に金さんはパンソリを2曲披露、感動で包み込んだ。 (2013.7.17 民団新聞) |