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歴史を学ぶ―写真は語る 寺島善一(明治大学教授)
 私の父は1931年の「満州事変」と「日華事変」の2度の中国との戦争に従軍した。

 私が子どもの頃、父がセピア色した戦争の写真を見せてくれた。日本軍の旧式戦車の前にいる日本兵の写真だった。

 その戦車の周辺には、戦闘・虐殺の為に死んだ中国人たちの屍が累々と並んでいた。勝ち誇った日本兵の銃剣の刀に、中国人の頭が刺さっている。私は目を覆った。

 父は言った。「これが戦争の現実なのだ。二度と再び、こんな馬鹿げた戦争をしてはいけないのだ」と。

 イラクにおけるアメリカ兵の捕虜虐待写真と同様に、この写真は誇大でもなく、事実を写しているものだった。

 父は朝鮮半島から「従軍慰安婦」が徴用されていたということや、「朝鮮半島に対する植民地支配の酷さは筆舌に尽くしがたかった」ということをも話してくれた。

 こうした東アジアに対する加害の歴史的事実を決して忘れてはならない。

 また、広島、長崎へのアメリカの原爆投下による被爆、市民を巻き込んだ空襲などの戦争による被害をも忘れてはならない。

 戦争による加害と被害、これは戦争という狂気のなせる業だ。

 「仮想敵国」をつくり、国際平和のためだと言って戦争準備に邁進し、多大な軍事予算を費消する日本。これらの国家予算が、国民生活の充実のために使われたら…。

 東アジアの国々と平和な友好関係を築くために、戦争をなくすために、政治的・外交的努力をすることこそが、政治、外交に携わる者の責任ではないのか?

(2004.6.30 民団新聞)
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