「平和のダム」が19日、江原道華川郡に着工以来18年ぶりに完成した。総工費は計3995億ウォンで、万が一の洪水に備えて普段は貯水しない。86年、当時の全斗煥政権は、北韓が建設を始めた金剛山ダムが決壊した場合、大量の水が漢江に流れ込み、下流のソウルが水没する恐れがあると発表したため全国民に衝撃が走った。半年間で国民から630億ウォンの寄付金が集まり、翌年2月、ダム工事が始まった。しかし、「水攻め」を操作したのではという声が上がり、93年に監査院が「必要以上の恐怖感をあおった」と発表。工事が中止されたが、02年に衛星写真を通じて金剛山ダムが崩壊しそうなことが判明し、非常事態に備えるべきだとの声が広がり、建設を再開した。
(2005.10.26 民団新聞)
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