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「地方参政権」早期実現へ 中央・東京合同新年会(04.1.14) |
通常国会に再提出…「選挙権法案」日本側来賓議員ら表明
民団中央本部と東京本部が主催する2004年の新年会が9日、東京・南麻布の韓国中央会館で開かれ、首都圏の民団幹部を中心に、韓日の国会議員ら総勢400余人が新年の門出を祝った。来賓挨拶では異口同音に地方参政権の早期獲得が語られ、1月の通常国会に選挙権法案が再提出されることが、日本の議員から明らかにされた。中央本部の金宰淑団長は、参政権問題以外にも北韓の核問題、拉致問題の解決を在日同胞の団結した力で図ろうと訴えた。
開会挨拶に立った東京本部の許孟道団長は、「在日同胞の願いは、地方参政権の獲得だ。各政党の諸先生の理解と協力を得て、今年こそ実現を」と強調し、新年会が始まった。
続いて盧武鉉大統領の新年辞を趙世衡・駐日大使が代読した。盧大統領は「南北関係の着実な前進、北核問題の平和的解決に最善を尽くす」と表明、「国内政治への失望と批判を真摯に受けとめ、クリーンな政治を実現する元年にする」と決意を明らかにした。
日本側の来賓祝辞は日韓協力委員会の中曽根康弘会長(元首相)や日韓議員連盟の森喜朗会長(前首相)をはじめ、自民党の遠藤武彦国際局長、公明党の太田昭宏幹事長代行、民主党の海江田万里常任幹事、社民党の福島瑞穂党首らが、韓日の友好関係を土台に、国民レベル文化交流や共存・共生の意義について語った。
特に、中曽根会長は「日韓両国および両国民の密な提携が、東北アジアの繁栄、発展のキーポイント。誠意を尽くして協力を」と述べた後、長年の懸案になっている在日同胞の地方参政権問題については、「どういう方法がいいのか、真剣に検討したい」との姿勢を見せた。また、森会長は韓国出身の春日王関を前にして、2月14、15日にソウル(奨忠体育館)で、18日には釜山で大相撲韓国場所が開かれるほど、スポーツをはじめとした各分野の交流の広がりを喜んだ。
韓国側からは韓日議員連盟の金鍾泌会長が、「韓日の架け橋としての民団の努力に大いに期待する」と激励し、韓日親善協会中央会の金守漢会長が、「イラクや北韓の問題を解決するには、韓日両国の協調が不可欠だが、単なる2国間の関係ではなく、よりグローバルな関係を築く始まりの年。その関係が日本社会、在日同胞に投影されることを思えば、在日同胞の地方参政権の早期実現が急務だ」と力説した。在外同胞財団の李光奎理事長は、民団の長年の足跡を振り返りながら、帰化同胞や総連同胞も含む同胞共同体の構築を求めた。
来賓の祝辞を受けて金宰淑団長は、「地方参政権獲得と北韓問題の解決に前進があるように」と期待を込めながら、今年の民団の決意と姿勢を示した。
(2004.1.14 民団新聞)
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