朴槿恵大統領は6日、青瓦台で昨年2月の就任後初めてとなる国内外メディア記者会見を行い、新年の国政運営の構想を発表するとともに、「来年は南北が分断されてから70年となる。南北分断による社会分裂と費用を減らすため韓半島統一時代の基盤を構築していく。韓国が世界的に一段階さらに飛躍するためには南北間の対立と戦争の脅威、核の脅威から抜け出し、韓半島統一時代を切り開くべきで、それに向けた準備に入らなければならない」と強調した。 朴大統領は、「国民の中には統一費用があまりにもかかり過ぎるのではないかと懸念する人もいるが、私は、一言で『統一は大きなチャンスだ』と考えている。統一は、我が経済が大きく躍進できる機会だ」と語った。 その上で、「今年も北韓の住民に対する人道的支援を強化し、民間交流も拡大する。南北の住民間の同質性の回復に取り組む」と表明。「今度のソル(旧正月、今月31日)を迎えて年老いた離散家族が対面できるようにし、心の傷を癒せるよう願う」と述べ、北韓側に離散家族対面を提案した。また「北韓が離散家族対面に応じ南北関係に新たな契機をつくることを望む」と明らかにした。 南北首脳会談については「北韓の指導者といつでも会うことができるという立場には変わりはない」とし、「だが、韓半島の平和のために実質的な成果が出せる環境がつくられなければならない。重要なのは(北韓の)言葉ではなく行動であって、本気度だ」と力説した。 日本との関係発展願う 首脳会談、結果が重要 朴大統領は、記者会見で日本に関する質問を受け「日本は東北アジアの平和と繁栄をともに切り開いていく重要な隣国だ。新政府発足当時から韓日関係の発展を望んできた」と強調した。 同時に「両国間の信頼形成の基礎となる正しい歴史認識について誠意ある姿勢を示してくれることを強調してきた。韓日関係は村山談話と河野談話を基礎に続いてきたが、最近、日本側がたびたびそれらを否定するようなことをしている。これが両国の協力環境を何度も壊している。両国協力が拡大されなければならない重要な時期なのに残念だ」と表明。 さらに、「私はこれまで韓日首脳会談をしないと話したことはない」と強調。「しかし、韓日首脳会談は両国関係の発展にプラスになる結果をもたらさねばならない。そのためそのような結果が出るよう事前に十分な準備をした上で進めねばならない」との考えを示した。 (2014.1.15 民団新聞) |