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焼肉とキムチの香るまち 住民自ら隠れた観光スポット案内 【大阪】「多文化共生のまち」生野区の魅力を内外に発信しようと、区民自ら知恵を出し、行政がこれを後押している。なかでもウリは、焼肉とキムチのかぐわしい香りが漂う鶴橋本通と御幸通、桃谷の3商店街を核とした三角形のエリア「いくのトライアングル・タウン」だ。区民が足で調査した「タウンマップ」もできあがった。行政はまちの案内人「いくナビ」の養成に取り組んでいる。 18日に正式デビュー 「いくナビ」とは生野区の隠れた観光スポットを来訪者に案内するナビゲーター役のこと。コリアタウンなどを目あてにした来訪者が増えているのに、自分が育ったまちの名所・旧跡を知らない人が多い。「生野区民の誰もが案内できれば」と、区役所と住民でつくる「いくのわがまちクラブ」が10年度、まちの魅力発掘・発信を目的に養成計画を打ち出した。 区役所は11年1月から月1回のペースでまち案内の実践に向けた養成講座を開催してきた。現在の登録者は在日韓国人を含む15人。20代後半から70代前半までと幅広く、職業も商店主や会社員らと様々。メンバーは自ら情報発掘と収集を行い、区役所の協力を得て「トリビア(へぇと驚くようなまちの雑学)ガイドマニュアル」を完成させた。 マニュアルに収録した「基本的なトリビア」は50件。鶴橋駅周辺に立つと鼻を刺激する焼肉・キムチの香りは、環境省が01年「かおり100選」に選んだことからタイトルも「国家公認の『焼肉・キムチ』臭」とした。このほか、生野区出身の歌手、和田アキ子が6歳から柔道を習い、中1で初段をとった格闘技道場「拳正館」の跡。NHKの朝ドラ「てっぱん」のロケ地など。 これらの観光資源をめぐる「タウン・マップ」もできた。「コースがよくわかる」と好評だという。鶴橋駅から桃谷駅までの所要時間を記したモデルコ‐スも記載。名所の解説には「ひと工夫」をして地元住民だけが知る「オリジナル情報」を掲載している。 18日には区が第1回のまち歩きイベントを行う。参加者の募集はすでに締め切ったが、定員30人の枠に約2倍の申し込みがあったという。大阪のまちを歩くのを楽しみにしているという50〜60代の人たちが中心。この日は「いくナビ」の正式デビューとなる。 (2012.2.8 民団新聞) |